柳沢センサーホルムアルデヒド発生源検知センサー
ホルムアルデヒド検知センサー“柳沢センサー・ホルムアルデヒド”
世界初!放散量と室内濃度どちらの測定も可能に!!
2016年12月品質改良を行い、常温での持ち運びが可能になるなど、消費期限を大幅に延長しました。
本製品は、当社と東京大学大学院新領域創成科学研究科 柳沢幸雄教授との産学共同研究による成果です。
これまで、建材や家具から放散するホルムアルデヒドの放散量を、ポンプを使わずに手軽に測定する装置は十分に開発されていませんでした。
従来の方法では、試験片を切り出して実験室にサンプルを持ち帰り、専用の測定器で分析を行うため非常に高コストとなってしまいます。もっと安価で容易に、その場で測定できる方法が望まれていました。 本製品は、試薬による色の変化から、その場でホルムアルデヒドの放散量を知ることができる世界初のセンサーです。また、更なる研究開発により、ホルムアルデヒドの室内濃度を測定することも可能になりました。
色の変化はだれでも容易に識別できますので、ホルムアルデヒドによる危険性について消費者の注意を喚起することができます。
概要
柳沢センサー・ホルムアルデヒドは、建材や家具から出るホルムアルデヒドの放散量や室内濃度を現場において30分で測定できる比色型簡易放散量測定器です。
ホルムアルデヒドの室内濃度を測定する場合は、センサーを測定したい部屋に置きます。ホルム濃度が高い場合には、センサーが赤く変色します。
ホルムアルデヒドの放散量を測定する場合は、センサーを測定したい表面に貼り付けます。ホルムが発生している場合には、センサーが赤く変色します。
本製品を用いて、室内濃度を知り、濃度発生源を見つけることにより、ホルムアルデヒド対策を、低コストで簡単かつ効果的に行うことができます。
ホルムアルデヒドの発生源を知る
しかし、濃度が高いのは分かりましたが、一体何が原因であるかが分かりません。室内には壁紙、フローリング、クローゼット、テーブル、ソファー等、ホルムの放散源と考えられるものは色々あります。
原因を特定するには、それぞれから出るホルムアルデヒドの放散量を調べる必要があります。柳沢センサー・ホルムアルデヒドはこの、放散量の大小に反応します。
ホルムアルデヒドの室内濃度を知る
まず、あなたの家で、ホルムアルデヒド濃度の高い部屋があるかどうか調べましょう。
柳沢センサー・ホルムアルデヒドは室内のホルムアルデヒド濃度の大小に反応します。
柳沢センサー・ホルムアルデヒドの構成
柳沢センサー・ホルムアルデヒドは、ケース部分と、ホルムアルデヒド試験紙から構成されています。
ケース部材にはホルムアルデヒドフリーの特殊PET樹脂を使用しています。この樹脂はホルムアルデヒドを透過しないので、測定面以外の空気中のホルムアルデヒドの干渉を避けることができます。
ホルムアルデヒド試験紙は酵素反応によって赤く変色しますがホルムアルデヒド以外のアルデヒド類に対しては反応をしません。
また、平衡到達までの間はホルムアルデヒドの捕集量に対して極めてよい直線性をもって色調が赤く変化します。
これらの特性により、柳沢センサー・ホルムアルデヒドは簡易で精度の高い測定を行うことが可能となっています。
1.本体 PET(透明)
2.アルミタック紙
3.保水紙
4.試験紙(5 x 5)
柳沢センサー・ホルムアルデヒドの使用方法
放散量
1.センサー、シール、蒸留水を用意します
2.加水穴に蒸留水を1滴入れます。
3.シールをセンサー表面(加水穴面)にこすりつけて・・・
4.両面接着シールをセンサーに貼付けます。
5.センサーを測定対象物に貼付けます。
6.30分後に色調の変化を調べます。
室内濃度
1.センサー、シール、蒸留水を用意します。
2.加水穴に蒸留水を2滴入れます。
3.シールをセンサー裏面(加水穴面と反対の面)にこすりつけて・・・
4.両面接着シールをセンサーに貼付けます。
5.センサーを測定場所に貼付けます。
6.30分後に色調の変化を調べます。
これまでのホルムアルデヒド検査方法
室内濃度測定法
室内の状況を安価で短時間に測定できる方法としてオンサイト試験の採用が拡がっていますが発生源を特定できる技術ではありません。室内濃度を測定するために用います。
放散量測定法
建材からのホルムアルデヒド放散量を測定する従来の方法は、チャンバー法やデシケーター法などです。デシケータ法はJIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)で規格化されています。チャンバー法は欧米で受け入れられている方法で、ASTM(米国試験材料協会)やECA(ヨーロッパ共同研究)で規格化されています。しかしこれらの方法は、測定の際に試験片を切り出す必要がある為、家具や建具からのホルムアルデヒド放散量をその場で測定することはできません。また、実験室にサンプルを持ち帰って専用の測定器で分析を行う必要があり、このとき高度な専門知識が求められます。その結果、一連の分析費用は非常に高コストとなってしまいます。
共同研究開発者
柳沢 幸雄 (やなぎさわゆきお 1947年4月14日~)
日本の化学者、東京大学大学院名誉教授(2012年3月退官)。工学博士。開成中学校・高等学校校長(2011年~)。
シックハウス症候群、化学物質過敏症研究の第一人者。1976年から環境についての研究一筋で現在に至る。ハーバード大学ではベストティーチャーに数回選ばれ、教育に熱心である。
一般向けの著書としては
「CO2ダブルー地球温暖化の恐怖」三五館\1400
「化学物質過敏症」文春新書 \690 他