社長ブログ

A君

A君とは、今年の3月、實吉先生の最終講義で再会した。たぶん8年ぶりくらい。その間に、ずいぶん精悍な顔つきになったものだ。彼は、東工大の博士課程を出て、一流企業の研究員として働いている。その彼が、STRAWBで働きたいという。僕にとっても、彼のような人物と一緒に働くことは願っても無いことだ。

1ヶ月後くらいに約束をとって、話を聞いた。彼は、この会社の長引く財政難と苦境を知っている。お父さんはどう思われているのか尋ねると、「心配しています」とのことだった。しかし、彼は続けてこう言った。「でも父は、今までの人生で僕が大切な選択をした時、いつも応援してくれたんです」

筆紙に尽くしがたい思いになることがある。彼との出会いは、そのように特別な機会だ。僕は自分自身の人生と毎日の生活を見つめ直す時、自分の愚かさのために、遣る瀬無さが付き纏うことしばしばであるが、A君やお父様の気持ちにお応えできる者に心からなりたく思い、事業へのコミットメントを深めたい。